10 December

今年の仕事

仕事関係でいえば、少し大きいプロジェクトの宣伝活動などをしています。ホームページを突く足り。それがだいたい仕上がりました。

あとは注文状況を見ながら、さらに役に立つ情報を加えていく、という流れになります。

これで何と安心して年を越せそうです。

のこりは家の中の仕事で、

大掃除、資源ゴミを回収場へ持っていく、
あと年賀状ですね。今年は新しいプリンタがあるので、楽しみです。
あとちょっと年末年始にいいものを送って、親戚にお年玉を送って、これで大晦日を迎える、

という予定でいます。

早めに対応しないと。思い立ったが吉日。
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28 August

バイオは特許戦略が必要

バイオ研究をしていると、大概は結構ポジティブなデータが出るものです。

何か効果のある遺伝子やたんぱく質が見つかったり、新しい知見が得られたり。ただそれを金に換える方法を研究者は知らない。全く知らない。

そういうのはやはり別の専門家が必要で、研究者は気付かない、金の卵、金の種を選別する、スペシャリストが、すべての研究室に入り込み、毎週の研究報告セミナーでこれはすごい発見だとか、これは金になる結果だとか、評価する必要がある。

ある意味、バイオ研究で、ポジティブな結果が出たら、すぐにでも特許をとる必要がある、いわば特許で知のシステムを構築する、新しい知見にすぐに価値を与える、そういうシステムが必要に思います。見つけたらすぐに対応する、そういう即断即決拙速のシステムです。

例えば東大京大の誰先生のグループが発見したから、これは価値があって、どこかの地方大学のグループがちょっとやって見つけたことは、金にならない、応用できない、そういうことではいけない。誰が見つけたかよりも、それがどんな価値を持つのか、それがどう役に立つのか、それをフラットに公平に見極める、そういう国全体のシステムが必要でしょう。国の予算を使うわけですから。国の予算を使った研究成果が、一大学の利益のためだけに応用される、これは変な話です。
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22 August

iPS細胞とsiRNA

3つまたは4つの遺伝子を高発現しておいて、さらにp53のshRNAで発現を抑えると、iPS細胞の発生頻度が高くなるという論文がいくつか出ています。

p53を抑えると細胞内でなにが起こっているのか?

一つはアポトーシスが起こりにくくなる。細胞が死ににくくなる、生き残った細胞には、突然頻度が起こっている、ということでしょう。さらにはp21も関与しているのですから、細胞周期、リン酸化そういうことも関与していると思います。

さてさてできたiPS細胞では何が起きているのか?何を起こせばもっとiPS細胞の発生頻度が上がるのか?

やっぱりそれは何か重要な分化に関与する遺伝子が、突然変異で、壊れたあるいは弱くなった、そういうことではないかと思います。

そういう意味では、その遺伝子は何なのか?それを見つけるのが十お湯になるわけで、3つの遺伝子高発現と同時に、何か複数の遺伝子の低発現、これが目標になりそう、ということはsiRNAあるいはshRNA、あるいはmiRNAなどで、iPS細胞の発現頻度に、影響を与えるかもしれない、そんな期待も持たせる報告です。

脱分化、がん化、細胞周期、リン酸化、突然変異、RNAiそういうことが、キーワードになりそうです。


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13 June

たまにはバイオの話でもしましょうか

バイオ関係では、iPS細胞が注目されていますが、

アメリカでは、DNAを入れるのではなくて、たんぱく質を細胞に導入することで、iPS細胞を作製して、特許も回避しているということで、

私のホームページでも数年前から、たんぱく質やペプチドを細胞に導入することがこれから重要になると書いてきたのですが、本当にその通りになりそうです。

今までは、遺伝子をベクターに乗せて、細胞に導入していたわけで、そのベクターがウィルスだった場合は、複製してくれて便利だったのですが、逆に発がん性なども持ってしまうわけで、困っていたわけです。たんぱく質を導入すれば、徐々にタンパ質は細胞内で分解されるので、自然に毒性はなくなる。細胞は一度分化してしまえば、全能性は必要なくなる。というわけでタンパク質で十分。もしかしたら、たんぱく質内の重要なドメイン、つまりタンパク質の中の一部の組み替えタンパク質だけで十分なのかもしれませんが、その程度なのかもしれません。

一方でRNAiの技術の進んできて、こちらもベクターをいろいろと検討したり、分解されないように細胞に入りやすいようにキャリアをいろいろと試してみたり、もうちょっとでブレイクスルーがありそうな予感がします。

それから注目はプロテオミクスで、これからますますターゲットの遺伝子を決めるのが簡単になりそうで、さらにその1つのたんぱく質の中の、機能に重要なドメインだけを、選別したり、それだけを投与してみたり、発現させてみたり、ということがおこなわれるでしょう。その中には将来の薬剤候補、お宝が埋まっているに違いありません。ジーンハンターから、プロテインハンターへ、という感じでしょうか。たんぱく質を大量発現、大量合成、そして精製というプロセスも、工業化へ向けて、研究されるでしょう。

こういったものは、すべて、ナノマテリアルであり、ナノメディスンなわけで、バイオの未来は明るいし、バイオ研究者は、もっと広い大海に船をこぎ出すべきでしょうね。アマゾンの奥地や深海の新生物発見のように、まだまだ新材料、新タンパク質、新薬剤は、取り放題です。
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04 December

バイオの話

たまにはバイオの話でもしてみますか?

仕事関係でいえば、プロテオミクスが伸びています。

電気泳動したタンパク質混合物の中のバンドあるいはスポットをそれぞれ同定する、つまりはわけのわからん細胞内のタンパク質をある程度分離できれば、あとは機械でそれが何の遺伝子がコードしているのか?ということを決められる、ということが可能になっています。

だから例えば免疫沈降でもって、抗体にくっついた複数のたんぱく質それぞれが、何の遺伝子か、ということがわかる、遺伝子が分かれば、拡散あるいはアミノ酸の配列がわかる、ということは薬として合成できるわけです。

たとえば病気の人とと健康な人の細胞をそれぞれすりつぶして、そそれをそれぞれ電気泳動する、病気の人に特別なタンパク質のバンドが複数あれば、それらが病気の原因である可能性が高い、それならば正しいたんぱく質を合成して注射するなり、正しい配列の遺伝子を導入するなりすれば治る、ということです(簡単にいえば)。

あるいはアフィニティカラムに結合したタンパク質一つ一つをすべて、同定できる、何の遺伝子かを決めることができる。そうするとアフィニティカラムのたんぱく質と相互作用するたんぱく質を決めることができるわけです。完全に精製する必要はなく、部分精製の混合物で十分です。

そんな注文が増えてきています。

他に論文で注目しているのが、オリゴヌクレオチドに、機能性ペプチドを付けると、細胞内に取り込まれやすい、てなことにも注目しています。細胞膜を取りやすいペプチド、あるいは核に運ばれやすいペプチドを、核酸にくっつけておくと、核酸が核に持ち込まれる、さらには分解されにくくなるようだ、ということが分かってきています。

ということはsiRNAにしてもアンチセンスにしても、あるいはベクターも可能かもしれませんが、とにかく核酸―ペプチドを注射するだけで、細胞内に取り込まれて、遺伝子薬として機能する可能性がある、ということを示しています。

まだまだ可能性の段階ですが、まだまだ機能性ペプチド、あるいは機能性核酸は、薬になる可能性が広がっているのかもしれません。
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